可視光の波長の違いと温度。
鉄を熱して行くと、分子運動が激しくなって電磁波を発するようになると思います。
その時、赤黒く〜赤くなると思うんですが、
その時の波長と、
パソコンのモニタ等で、赤い鉄の写真を見せられた時の波長は、同じですか?
もし、同じ波長であれば、どうしてパソコンのモニタは熱を帯びないんですか?
ゲーム画面などを見るとどう見ても熱そうなのに、触っても当然、熱くないんですが、見た目ではわからないんですか?
パソコンの画面は温度によって光っているのではないのです。
画面に映っている刀(?)の色はスペクトル分析機にかければ何色が混じってあの色になっているのか分かります。
そして、刀の色は元は真っ黒であって、それが熱によって光っていると断言できるなら温度は2000度から3000度と計算されるでしょう。
白い部分は6000度ですが、これは本来の刀の色である可能性もあります。
水色などは冷たく感じますが、熱によってその色の光を放っているなら10000度もあることになります。
本来は、絶対温度で表記すべきなんでしょうが、摂氏温度との差(273度)は誤差の範囲に収まってしまうので、どちらの温度なのかは明確にはしませんでした。
温度と、スペクトル分布の関係をこちらで確かめてください。
http://www.sci-museum.jp/news/text/2000/p000104a.html
強度の違ういろんな波長の光が交じり合って、どんな色になるかはこちらの画面右端の帯で確認できます。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%BB%92%E4%BD%93
焼けた鉄からは、熱=赤外線(目には見えない)と赤外線に近い赤い光が出ています。
もっと低い温度では赤外線だけが出ています。
パソコンの液晶モニターでは、バックライトの蛍光にフィルターで色を付けています。
温度が低いですから、赤外線は非常に弱くしか出ていません。
焼けた鉄からは、赤外線が多量に出ているので熱く感じる。
モニターからはほとんどで出ていないので熱くないのです。
まず「熱で光を発する」ことと「光が熱に変わること」はまったく別のことです。ですから光っているものが熱くなくたってそれは当然です。焼けた鉄と同じ原理で光を発する白熱灯であれば当然高温になります。
それから熱した鉄が発する波長とモニタの光の波長はまったく異なります。なぜなら鉄はすべての波長の電磁波を放出していて、そのミックスであの色になっているわけですが、パソコンのモニタは赤・緑・青の三色の光しか発していません。この三つの光(三原色)のみの混合で色を表現しているのです。
パソコンのモニタは熱ではなく、電気のエネルギーで光るから。
原因が違う。
赤外線のような目に見えない波長はどうかな?
光だけを目的として作られているものは、いかに熱(無駄なエネルギー)を出さないかを考えて作られます。
見た目でわからないものは世の中にいろいろある。
電気、張力、毒ガス…
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